藤枝市で家庭ごみ収集をしている塚本興業はジンベエザメの絵が描かれた車がシンボルです。志は地域のために役立つこと。給食のあまりを積み上げて堆肥を作り、認知症の人たちと畑作りを楽しんでいます。家庭から出た家具や食器で使えるものは許可を得て年に一度のマルシェで0円で分けています。小さな会社ですが、教えてもらったことがたくさんありました。
赤ちゃんの頭ほどある大きな里芋です。沼津市の大中寺の近くで採れます。沼津御用邸にいらした皇族にこの芋をお出ししたのがきっかけで大中寺いもと呼ばれるようになりました。大きいので大人数の料理に便利と沼津市の学校給食が最大のお客さんです。これからブランド力を高めようと大学生などが企画し大中寺いものガトーショコラやジェラートが誕生しています。
松坂屋静岡店にオープンしたマザーハウスは途上国の職人技を日本のデザインで世界に伝えようとするブランドです。店長の山口さんが見せてくれたのはレジの壁です。三保松原の保全のために取り除かれている松葉をすき込んだ和紙「みほのまつがみ」のタイルが貼られています。世界を見つめるブランドが静岡のストーリーを伝えてくれています。お店ってメディアなんですね。
静岡で種で継がれてきた蕎麦が全国トップクラスだということを発見した静岡市の蕎麦店経営の田形治さん。夏の間寂しくなる井川のスキー場の一角で在来蕎麦を試験栽培し始めました。静岡市役所との共同プロジェクトです。ハナアブやミツバチなど生き物の多様さが蕎麦の栽培に向いているそうです。井川の在来蕎麦を多くの人に食べてもらい、井川湖を見下ろせるこの場所で蕎麦打ち教室を開くことを願っています。
掛川みなみとは旧大東町と大須賀町、マルシャンとはフランス語で商人のことです。メインイベントは大人の職業体験ツアー。11月15日~12月1日までの間9コース16回に渡って開かれます。プレ体験会では「エンディングノート作りとアフタヌーンティー」という異色の組み合わせと、「お茶と醤油の二重奏」のランチが紹介されました。今年で三回目、参加料は8500円ですが、充実した内容なので「高い!」というお叱りはなかったそうです。
御殿場周辺の6つの高校生が参加。農業を中心として地元の魅力を再発見、広く伝えていくプロジェクトです。オクラの収穫体験をしている笑顔が素敵ですね。御殿場コシヒカリの田んぼの間には湧水があり、富士山が大きく見える場所も数多くあります。高校生たちはショート動画を制作して御殿場の魅力を伝えようとしています。
オルタナティブスクールと言うそうです。「学びを楽しむ。未来をつくることを諦めない」という志を素晴らしいと思う人たちが選んで来る学校です。子どもたちは公立の小学校や中学校に籍を置きながら毎日ここに通って来ています。勉強が分かった時の笑顔がたくさん見られる教室でした。大切にしてるのは自分のやりたいことにのめり込むマイプロジェクトという時間。自分の生き方を自分で決めて歩んでいく力を育てようとしています。
藤枝駅前の居酒屋さんで乾杯しているのは藤枝MYFCとの試合に勝ったばかりの清水エスパルスサポーター。街を歩くといくつかの店の前に「ようこそ清水エスパルスサポーター様 大歓迎」ののぼり旗が掲げられていました。藤枝ではアウェイツーリズム=スポーツ観戦のために町を訪れたファンたちをもてなす運動を広げています。スマホで藤枝を訪れたスポーツファンにお得なクーポンを配布したり、スタジアムの様子や交通について知らせる「藤色プロジェクト"DX"」を実施中です。
焼津水産高校で開かれた「しずおかキッズアカデミー@焼津」釣りで焼津を元気にしている三浦愛さんや焼津に揚がったマグロでツナ缶を作っているSTIサンヨーの社長さんのお話を聞きました。子どもたちの視線を集めたのは水産高校生による黒はんぺんづくりです。小さなお盆の様な型の半分のところにすり身を載せ「手裏剣のように」さっとヘラを動かします。「山の部分が難しい」と言いながらうまくできた子もいれば規格外商品の山を作った子もいました。
東京で商社の仕事をしていた亀山さんは体を壊したことをきっかけに農業に興味を持ちました。小山町にやって来て水かけ菜を鋤きこんだ緑肥で育てた玄米で冷凍のおむすびを販売。芝生が張られた足柄ふれあい公園を運営するようになり、毎月農業を中心としたマルシェを開いています。公園内の農場では地元の農家の指導で高校生たちに農業体験の機会を提供、稲刈りのイベントなども開いています。農業で小山町が元気になってくれることを願っています。