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⚾島田一・二が初優勝 東海大翔洋にサヨナラ勝ち しんきんカップ静岡県中学選抜野球

 しんきんカップ第54回静岡県中学選抜野球大会(県野球連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)は9日、島田市の島田球場で決勝を行い、島田一・二(島田)が延長八回タイブレークの末、東海大翔洋(清水)に3―2でサヨナラ勝ちし、初優勝を果たした。
 島田一・二は牧野優月、木下優星の好投で接戦に持ち込み、最後は川人匠真が右前適時打を放ち試合を決めた。11度目の頂点を狙った東海大翔洋は七回に追い付いたものの、その後の好機を生かすことができなかった。
優勝旗を手に行進する島田一・二の選手=島田球場
▽決勝
東海大翔洋(清水)00100010―2
島田一・二(島田)00101001x―3
(延長8回タイブレーク)
▽二塁打 杉本(東)木下2、山本(島)▽残塁 東8、島12▽併殺 東0、島0
▽試合時間 2時間4分

 【評】島田一・二が延長八回タイブレークの末、東海大翔洋にサヨナラ勝ちした。
 島田一・二は1点を先制された直後の三回、山本の適時二塁打で追いつくと、五回には3四球を選び、押し出しで逆転。その後、同点とされたが、八回に川人がサヨナラ適時打を放ち、試合を決めた。先発牧野、救援木下の力投も光った。
 東海大翔洋は七回に代打杉本の適時二塁打で追い付いたものの、タイブレークで得点できなかった。

島田一・二の1年牧野、持ち味存分 緩急と抜群の制球
島田一・二―東海大翔洋 東海大翔洋打線を2失点に抑える好投を見せた島田一・二の牧野=島田球場
 島田一・二の1年生左腕牧野は、決勝でも持ち味を存分に発揮した。東海大翔洋の強力打線に物おじせず、緩急と抜群の制球力で打者を翻弄(ほんろう)。「いつもと変わらず一人一人を抑えていくことができた」と胸を張った。
 立ち上がりから外角を中心にストライクを先行し、直球と変化球のコンビネーションで相手に的を絞らせなかった。六回には2死から二、三塁のピンチを招いたが、ここでも丁寧に外角を突き、空振り三振に仕留めた。
 全国の舞台でも自身の投球が通用するか楽しみが増す。「自信が深まった。次の舞台でも一球一球を大切にして勝ち続けていけたら」とさらなる飛躍を誓った。
(運動部・吉沢光隆)

東海大翔洋5連覇ならず 「夏は全国制覇を」
島田一・二―東海大翔洋 延長8回裏に東海大翔洋の辻村(左)に駆け寄る吉田=島田球場
 東海大翔洋の5連覇の夢がついえた。最終回のマウンドに立った吉田は「新人戦でも負けた相手。絶対に勝ちたかった」と悔し涙をにじませた。
 延長タイブレークの八回、先頭打者は三振で抑えたが、続く打者に四球を与えた。1死満塁のピンチ。甘く入った外のカーブを捉えられ、大きく弾んだ打球は前進守備を敷いていた一塁手の頭上を越えた。吉田は「気負いすぎて力が入った。申し訳ない」と唇をかみしめた。
 秋の新人戦でも島田一・二とぶつかり、辛酸をなめた東海大翔洋。同地区のライバル撃破へ意欲を燃やして臨んだ決勝だったが、重い雰囲気にのまれ、本来の力を発揮できなかった。
 寺崎監督は「大舞台の接戦で勝負できる気持ちの強さがなかった」と受け止めた。吉田は「負けた経験を生かし、夏は全国制覇したい」と再起を誓った。
島田一・二―東海大翔洋 延長8回裏島田一・二1死満塁、サヨナラ適時打を放つ川人=島田球場
島田一・二―東海大翔洋 延長8回裏島田一・二1死満塁、サヨナラ適時打を放ち喜ぶ川人=島田球場(写真部・宮崎隆男)

島田一・二―東海大翔洋 力投した東海大翔洋の吉田=島田球場
島田一・二―東海大翔洋 延長8回裏にマウンドに集まる東海大翔洋ナイン=島田球場
(写真はいずれも写真部・宮崎隆男)

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