沼津、移住堅調 定住促進へ 市、官民でネットワーク構築
沼津市が10日までにまとめた昨年度の移住者数は378人(暫定値)で、前年度から125人増加し2年連続で3桁に達した。移住者が急増する同市は本年度、移住者同士のネットワーク構築など地元企業などと連携し定住促進を図る。
昨年度の移住者は約半数が首都圏から。利便性の良さが理由。世代別では20代世帯が約4割、30代世帯が約2割と若い世代が目立った。
県内外での相談会による情報発信や、不動産やホテルをはじめ幅広い業種の企業が後押しする移住サポートグループ「ぬまづ暮らしオススメ隊」の加入企業・団体も18から30に増え、移住希望者の多様なニーズに対応可能となったことも奏功した。本年度は、希望が多いという「お試し移住」を始めるほか、引き続き人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」を売りに移住者確保に努める。
また、移住者が孤立しないよう支援を強化する。交流会を開くなどして顔見知りを増やしたり、思いを披露したりする機会を設ける。市の移住定住推進室の前原正樹室長は「移住後のサポートを大事にしたい」と話す。
(東部総局・高橋和之)