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静岡の名ランナー、現役生活26年に別れ 大石港与(トヨタ自動車、富士東高出) 駅伝日本一3度、後輩に刺激

 静岡を代表する名ランナーが、26年の現役生活に別れを告げた。3日の東京マラソンで大石港与(35)=トヨタ自動車、富士東高出=がラストラン。国内トップで走り続けた競技人生に思いをはせ、「日々成長させてもらった。悔いはない」と晴れやかに語った。

ガッツポーズでゴールする大石港与=東京都千代田区(写真部・小糸恵介)
ガッツポーズでゴールする大石港与=東京都千代田区(写真部・小糸恵介)
力走する大石港与(左)=東京都台東区(写真部・小糸恵介)
力走する大石港与(左)=東京都台東区(写真部・小糸恵介)
レースを終えてコースに頭を下げる大石港与(手前)=東京都千代田区(写真部・小糸恵介)
レースを終えてコースに頭を下げる大石港与(手前)=東京都千代田区(写真部・小糸恵介)
レースを終えた大石港与=東京都千代田区(写真部・小糸恵介)
レースを終えた大石港与=東京都千代田区(写真部・小糸恵介)
ガッツポーズでゴールする大石港与=東京都千代田区(写真部・小糸恵介)
力走する大石港与(左)=東京都台東区(写真部・小糸恵介)
レースを終えてコースに頭を下げる大石港与(手前)=東京都千代田区(写真部・小糸恵介)
レースを終えた大石港与=東京都千代田区(写真部・小糸恵介)

 旧富士川町(現富士市)出身。小学4年で陸上を始め、「中学時代に掲げた日本一の目標が自分の原点」という。当時は中距離が中心だったが、高校から長距離に挑戦し可能性を広げた。中大で箱根駅伝に3度出場。個人ではタイトルに届かなかったが、主将を務めたトヨタ自動車で「駅伝日本一」を達成した。
 3度目の優勝を果たした1月の全日本実業団駅伝で有終の美を飾り、この日は「お世話になった方々に走っている姿を見せたい」。右脚を痛めていたが、高校時代の仲間も見守る中で42・195キロを走り切り、両手を広げてフィニッシュした。
 大学進学で地元を離れて17年になるが、故郷への愛着は強い。大学・社会人では全国都道府県対抗男子駅伝に静岡県代表で3度出場。中高生を刺激した。今ではチームメートの太田智樹(浜松日体高出)もその1人。昨年末の日本選手権1万メートルはともに出場し、全日本実業団駅伝は1、2区でたすきをつないだ。「中学生のころを知る選手と同じスタートラインに立った。(太田は)パリ五輪の可能性は十分ある」。同郷の後輩の成長が感慨深い。
 当面は母校の中大でプレイングコーチを続ける予定だが、「いつか静岡の陸上界の力になれればうれしい」と笑顔で語った。
 (運動部・山本一真)

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