⚽清水エスパルス 浦和とドロー 1次L突破ならず サッカールヴァン杯最終節
JリーグのYBCルヴァン・カップは18日、各地で1次リーグ最終節が行われ、B組の清水は浦和と1-1で引き分け、1次リーグでの敗退が決まった。
1次リーグB組▽観衆10229人
②アイスタ(2分け)
清水 2勝2分け2敗(8) 1(1―0 0―1)1 浦和 1勝5分け(8)
(浦和は準々決勝進出)
▽得点者【清】北川(1)【浦】明本(1)
【評】清水は前半の先制点を守り切れず、浦和と引き分けた。
主導権が行き来する展開の中、守備で耐えて流れを渡さなかった。前半10分にはクロスから中央で合わされたが、大久保が好セーブ。すると33分、北川のミドルシュートで先制に成功した。
しかし後半4分、ゴール前で抜け出されて失点。続けて迎えたピンチは大久保が防いだ。徐々に盛り返し、終盤には前線に外国人選手を投入して反撃したが及ばなかった。
J1堅守に手応えと教訓
11年ぶりとなる8強入りの扉は開かなかった。1次リーグ突破には勝利が必須だった清水は引き分けに終わり、敗退が決定。最後までゴールに迫った執念をたたえるスタンドからの拍手にも、選手たちは肩を落としてうつむいた。
浦和はリーグ戦の前節から先発の入れ替えを3人にとどめ、本気モードで臨んできた。相手はリーグ最少失点を誇り、J1で4位と好調。その堅守を一度はFW北川が打ち破った。
前半33分、味方の逆襲からペナルティーエリア手前中央でボールを受け、右足を振り抜く。巻き込むような弧を描いた弾道はゴール右上隅に吸い込まれた。「良いコントロールができた」と語る鮮やかな先制弾だった。
しかし、後半4分に失点。先発メンバーにアクシデントがあり、ハーフタイムに選手交代を挟んだ直後だった。相手の攻撃の形にも変化があり、GK大久保は「バタバタしてしまった」と悔やむ。
「自分たちのやってきたサッカーがどれだけ通用するかを試せるチャンス」(MF乾)と臨んだ真剣勝負。選手たちの胸には、互角の戦いを演じた手応えと、一つの隙が失点につながるという苦い教訓が入り交じる。これで今季のカップ戦は終了。チームの真価は、1年でのJ1復帰を目指すリーグ戦で問われることになる。
3チーム勝ち点8 浦和がB組制す
勝って文句なしの準々決勝進出を決めたかった浦和は、引き分けたもののかろうじて1位を守った。スコルジャ監督は「1次リーグ突破という目標を達成できたのはよかった」とほっとした様子を見せた。
序盤から連係が悪く、ボールがつながらない。相手にその隙を突かれて前半に失点した。選手交代を機に、右DFの明本が左MFにポジションチェンジ。後半の開始早々に、その明本が決めて同点とした。3チームが勝ち点8で並んだ混戦のB組を何とか制した。