⚽いける!自動昇格圏 清水エスパルス、首位町田に逆転3ゴール サッカーJ2第31節
明治安田J2リーグは19日、各地で第31節の9試合が行われ、清水は町田に3─2で勝利した。
②アイスタ(1勝1敗)▽観衆17989人
清 水 15勝10分け6敗(55) 3(1―2 2―0)2 町 田 19勝6分け5敗(63)
▽得点者【清】カルリーニョス(12)乾(8)チアゴサンタナ(8)【町】高橋(2)エリキ(18)
【評】清水は2点差をはね返して町田に逆転勝ちした。
前半4分にゴール前のこぼれ球を蹴り込まれて先制を許すと、23分にはクロスを流し込まれて追加点を献上。出ばなをくじかれた。
しかし、44分にこぼれをカルリーニョスが詰めて1点差で折り返すと、後半16分には乾がミドルシュートをねじ込み同点。39分にチアゴサンタナのヘッドで勝ち越した。前半は攻めあぐねたが、布陣を変えた後半は攻勢を強めて結実させた。
直接対決 首位粉砕4連勝 0―2からカルリーニョス! 乾で同点!!サンタナ勝ち越し弾!!!
首位を迎え撃った大一番に、劇的な結末が待っていた。清水は2点のビハインドをひっくり返す鮮やかな逆転勝ち。優勝によるJ1昇格に望みをつなぐ、値千金の1勝だ。
前半早々に町田の得意とするクロス攻撃から昨季まで清水に所属していたMF高橋に決められるなど、23分までに2失点。先制した試合は21戦17勝とめっぽう強い相手にリードを許し、勝利は遠ざかったかに思えた。
ただ、前半終了間際の好機をものにして1点差。後半16分には「今日のプレーはひどかった。ワンチャンスに懸けていた」というMF乾が遠めから右足を振り抜いた。ボールは相手選手に当たって大きく跳ね、執念が乗り移るように相手GKの頭上を越える同点弾となった。
そして後半39分、途中出場のMF西沢が右から鋭いクロスを蹴り込む。中央に構えたFWチアゴサンタナが頭で合わせ、目の覚めるような弾道でゴールを射抜いた。約1万8千人が詰めかけた本拠地は総立ちとなった。
「町田を止められるのはわれわれしかいない」と試合前に語っていた秋葉監督は興奮が収まらない。「素晴らしい選手たちだ。これがあるからフットボールはやめられない」
殊勲弾のチアゴサンタナは「本当に昇格したいなら落とせない試合だった」と振り返る。強敵をたくましい戦いぶりで撃破し、今季初の4連勝。勝負の終盤戦へ、大きな弾みの付く勝ち点3をつかんだ。
(運動部・市川淳一朗)