⚽清水エスパルス 大分に競り勝つ J2リーグ第25節
明治安田J2リーグは9日、各地で第25節の11試合が行われ、清水は大分に2-1で勝利した。
②レゾド(清水1勝1分け)▽観衆9946人
清 水 11勝8分け6敗(41) 2(1―0 1―1)1 大 分 12勝6分け7敗(42)
▽得点者【清】乾2(7)【分】松尾(2)
【評】清水は大分との競り合いを制した。
序盤に清水が試合を動かした。前半10分、乾が相手GKから球を奪って流し込み、先制に成功。徐々に相手に盛り返され、34分にはゴール前でシュートを浴びたが、権田が連続セーブで防いだ。
後半の入りで相手の勢いを受けると、5分にクロスを中央で合わされて追い付かれた。しかし18分、乾のミドルシュートで勝ち越し。終盤は選手と布陣を変えながら逃げ切った。
豪快、鮮やか 戦術・乾さく裂
清水の勝利を告げる笛が鳴ると、この日のヒーローはピッチ上で両拳を掲げて破顔した。上位の大分との大一番でひときわ輝きを放ったのは、MF乾。全2得点をたたき出す千両役者ぶりで、チームを今季2度目の3連勝に導いた。
1点目は前半10分。大分がGKにバックパスすると、乾が猛然とプレスをかけた。慌てたGKが蹴った球をカットし、かわして無人のゴールへ。積極的な守備をチームの約束事として臨んだ立ち上がりで、狙いを体現して先制点に結び付けた。
圧巻だったのは、同点とされた後の後半18分だ。味方の逆襲に呼応してセンターサークル付近で球を受けると、ドリブルで運び、ペナルティーエリア手前から右足を一閃(いっせん)。「コースは狙い通り」という弾道はゴール右上を鮮やかに射抜いた。
秋葉監督は「戦術乾ですから」と冗談めかすが、経験豊富なアタッカーに攻撃の司令塔を託すのには明確な理由がある。「彼の感性、技術の高さは相手も読めない。使わない手はない」。ベテランも意気に感じ、3試合連続ゴールで応えた。
イレブンは失点直後に選手たちの判断で布陣を選択し、指揮官は「自立したチームになっている」と目を細める。「チームとして成長しながら目指すところに進みたい」とMF白崎。勝負の5連戦を3連勝で締め、5月以来となる昇格プレーオフ圏内の6位に浮上した。
(市川淳一朗)