⚽清水、先制点守り切る 岡山に1ー0 サッカーJ2第28節
明治安田J2リーグは29日、各地で第28節の10試合が行われ、清水は岡山に1ー0で勝利した。
②アイスタ(清水1勝1分け)▽観衆12103人
清 水 12勝10分け6敗(46) 1(0―0 1―0)0 岡 山 8勝14分け6敗(38)
▽得点者【清】カルリーニョス(10)
【評】清水は先制点を守り切り、岡山を退けた。
立ち上がりに白崎が決定機を迎えるなど攻め込んだ。セットプレーでも圧力をかけたが実らず折り返した。
後半9分、CKをホナウドが頭で合わせてゴールを脅かすと、5分後にカルリーニョスが個人技で突破して先制に成功した。19分の鈴木唯のシュートはポストを直撃するなど追加点は奪えなかったが、高い集中力で相手の攻撃をはね返し、無失点で試合を締めた。
カルリーニョスが決勝弾
虎の子の1点をしぶとく守り抜いた。清水は先制しながら追い付かれた前節の二の舞いを演じることなく、3試合ぶりの勝利。「(攻撃的に)追加点をとるのがわれわれのチーム」と秋葉監督に満足感はなかったが、接戦を勝ちきれたのは確かな前進だ。
決勝点は鮮やかなFWカルリーニョスの突破から生まれた。後半14分、ペナルティーエリア手前中央でパスを受け、ゴール前に立ちふさがる岡山守備陣を小刻みなボールタッチでひらひらとかわしていく。最後は冷静に流し込んだ。これで今季10ゴールに到達。自身の得点した試合は8戦全勝となり、「チームに貢献できてうれしい」とうなずいた。
前節で守備に隙をつくり失点したことを踏まえ、今週の練習では自陣での守り方を整理した。帰陣してスペースを埋めた上で奪いにいく形を徹底。後半の3バックへの変更にも対応し、「うまく守れたところが多かった」とMF白崎は手応えを口にする。
この日はMF乾が前節に負ったけがで欠場。トップ下に白崎を入れる新たな組み合わせで臨んだ。7ゴール6アシストと攻撃の核になってきた乾不在の中、勝ち点3を積めたのは大きい。
これでリーグ戦の3分の2が終了。J1自動昇格圏の2位との勝ち点差は5だ。「勝ち点3をとり続けないと」とFW北川。1年でのJ1復帰を目指し、運命の終盤戦に突入する。
(市川淳一朗)