⚽清水エスパルス FW郡司璃来 全国高校選手権得点王 際立つ勝負強さ【ルーキー紹介】
全国高校選手権で輝きを放ったストライカーが、J2清水でプロの第一歩を刻む。市船橋高(千葉)から加入したFW郡司璃来(18)は選手権得点王の看板を引っ提げ、「早く試合に出てチームに貢献できるように」と1年目からの活躍を誓う。
得点感覚に優れた点取り屋だ。身長176センチと大柄ではないものの、駆け引きの巧みさやスピード、足元の技術でネットを揺らす。1月の練習試合では頭で2発たたき込むなど、多彩なゴールパターンを誇る。
市船橋高で1年から出場機会をつかみ、2年ですでに名門の10番を背負った。最終学年ではチームを総体、選手権と全国の舞台に導いた。5ゴールを挙げた選手権は、相手のマークが厳しくなる中で少ない好機をものにする勝負強さが際立った。
順調に歩みを進めてきた裏では、努力の日々もあった。3年に入り、「物足りない。もっと点を決めないと」とシュート練習を増やした。ひたむきにボールを蹴り続けた成果は、選手権や18試合12得点を記録した高校年代最高峰のU-18プレミアリーグで表れた。
プロという新たな舞台に進み、「徐々にスピードにもついていけるようになってきた」と適応を図る毎日。MF乾ら先輩のプレーに間近で触れ、「ボールタッチや動きが参考になる」と学びも多い。海外でのプレーには今は関心を示さず、「子どもたちに応援される選手に」と将来像を描く。
(市川淳一朗)