⚽清水エスパルス 秋田にドロー 2位浮上ならず サッカーJ2第32節
明治安田J2第32節第2日(27日・ソユースタジアムほか=2試合)3位の清水は秋田と1-1で引き分け、勝ち点56とした。
②ソユスタ(秋田1勝1分け)▽観衆4803人
秋田 9勝11分け11敗(38) 1(0―0 1―1)1 清水 15勝11分け6敗(56)
▽得点者【秋】OG【清】カルリーニョス(13)
【評】清水は先手を奪われたが追い付き、秋田と引き分けた。
序盤から試合の流れをつかめず、前半12分には相手のクロス性のボールがポストを直撃するなどゴールを脅かされた。
後半3分、相手CKの浮き球を処理しようとした権田がクリアしきれず、オウンゴールで先制点を献上。しかし28分、CKをカルリーニョスが頭で沈めて同点とした。その後も勝ち越しを狙い、右サイドを主体に攻め込んだが実らなかった。
連勝止まり「苦い結果」 秋田に追い付くも消化不良
劣勢を追い付く展開にも、試合終了の笛を聞いた清水イレブンは一様に肩を落とした。連勝は4で止まり、「苦い結果。昇格するにはこういう試合をものにしないと」と同点弾のFWカルリーニョス。勝てば2位磐田と入れ替わってJ1自動昇格圏に浮上できただけに、消化不良のムードが漂った。
累積警告で攻撃の核のMF乾が今節から2試合出場停止。秋葉監督はFWチアゴサンタナ、オセフンの2トップの布陣を選択した。しかし「相手の圧力を感じてFWへのサポートで後手に回ってしまった」と右サイドハーフのMF西沢。全員が同じ絵を描けず、攻撃につながりを欠いた。
流れをつかめないまま、後半の立ち上がりにミスから失点。黒星を喫した6月の前回対戦時とほぼ同じ時間帯でリードを許す形となった。ただ、嫌な雰囲気を振り払ったのはFWカルリーニョス。「(キッカーの)山原が良い球を入れてくれた」とCKを頭でたたき込み、チームに勝ち点1をもたらした。
首位を劇的に破った後の試合で、「昇格を占う上でターニングポイントになり得る」(秋葉監督)と手綱を締めて臨んだ一戦。磐田が今節敗れ、2位浮上の舞台は整っていたが、生かせなかった。
それでも磐田との勝ち点差は1に縮めた。「最低の結果ではなかった。もう一度全員で目標を見据えて顔を上げたい」と指揮官。次節からのホーム2連戦で取り返すしかない。
(運動部・市川淳一朗)