⚽清水エスパルス大敗 長崎に1-4 開幕3連勝ならず J2第3節
明治安田J2リーグは10日、各地で第3節の残り6試合が行われ、清水は長崎に1-4で敗れ、開幕3連勝はならなかった。
①トラスタ▽観衆6924人 長崎 1勝1分け1敗(4) 4(2―0 2―1)1 清水 2勝1敗(6) ▽得点者【長】増山(1)エジガルジュニオ2(3)マルコスギリェルメ(1)【清】乾(1) ①トラスタ▽観衆6924人
長崎 1勝1分け1敗(4) 4(2―0 2―1)1 清水 2勝1敗(6)
▽得点者【長】増山(1)エジガルジュニオ2(3)マルコスギリェルメ(1)【清】乾(1)
【評】清水は大量4失点で完敗した。
清水は前半、パスの意図が合わず、攻撃が停滞する場面が目立った。決定機をつくれず、25分と30分には守備陣の裏に放り込まれたボールに対応しきれず連続失点。2点リードを許して試合を折り返した。
後半立ち上がりにMF乾の得点でリズムを取り戻したが、追加点を奪えず、逆にコーナーキックから3失点目を喫した。終盤には右サイドを崩されて4点目を失った。
精彩欠き完敗 終始相手ペース チーム全体が精彩を欠き、外国人選手を中心とした相手攻撃陣をはね返す力なく完敗した。清水がリーグ戦で4失点するのは当時J1の2022年最終節札幌戦以来で、J2では初めて。秋葉監督は「何を勘違いしたのか分からないが、泥くさく死に物狂いで戦わなければこういうゲームが続く」と低調な結果に終わったチームに雷を落とした。
終始相手のペースで試合は進んだ。パスはつながり敵陣まで運べるがゴール前の迫力はなく、もどかしい時間が続いた。すると警戒していたディフェンスラインの裏へのボールをクリアしきれず、立て続けに失点した。
焦りからか、連係もかみ合わなくなる悪循環で前半を終えた。今季初先発のDF高橋は「チーム全体に勢いや連動性がなかった」と振り返る。
後半10分、右サイドでの細かいパス交換からボールを受けたMF乾が左足を振り抜き、1点差に詰めた。DF北爪、山原の両サイドバックの積極的な攻撃参加もあり、息を吹き返したかに見えたが、21分にコーナーキックから失点。「チャンスをつくっていた中でセットプレーでやられた。自分たちで試合を難しくしてしまった」と乾。勢いづいた相手はダメ押しの4点目をきっちり奪った。
試合終了後、厳しい表情で記者会見に臨んだ指揮官は自身にも言い聞かせるように次節大分戦を見据えた。「連敗しないか、ずるずる行ってしまうのか。真価が問われる」
(運動部・小沢佑太郎、写真は写真部・堀池和朗)