⚽清水エスパルス、連勝7でストップ 横浜FCに0-2 J2第16節
明治安田J2リーグは18日、第16節の7試合が各地で行われ、首位の清水は横浜FCに0-2で敗れ、連勝が7で止まった。勝ち点は37のまま。横浜FCは同28で暫定3位に浮上した。2位の長崎は鹿児島を下し、同33とした。いわきは群馬に競り勝って暫定4位。千葉は愛媛から7点を奪って快勝した。
①ニッパツ▽観衆12735人
横浜FC 8勝4分け4敗(28) 2(1―0 1―0)0 清水 12勝1分け3敗(37)
▽得点者【横】ガブリエウ(1)伊藤(5)
【評】清水は横浜FCに無得点で敗れた。
積極的に最終ラインの裏を狙ってくる相手に苦戦した。序盤から相手が得意とするセットプレーを何度も与えると、前半17分にショートコーナーからファーサイドで合わされて失点。相手の素早い出足や球際の強さでボールを収められず、攻撃の形をつくれないまま前半を終えた。
後半途中にMF乾を投入して主導権を握ったが、決定機は生み出せず、追加タイムに2点目を奪われた。
乾復帰 主導権握るも無得点
清水は攻撃の大黒柱のMF乾がけがから復帰し試合の流れを変えたが、最後まで堅守を崩せなかった。セットプレーで先制を許して逃げ切られ、3月の第7節山形戦以来の敗戦。連勝も7で止まった。それでも秋葉監督は下を向かず、「次の試合に向けてエネルギーをどれだけ使えるか」と奮い立たせた。
セットプレーは十分に警戒していた。相手のDF福森は左足のキック精度が国内屈指。相手は序盤からディフェンスラインの裏を何度も突き、清水の選手が後ろ向きで守備する場面を増やしてCK獲得を狙ってきた。
セットプレーからのピンチもありながらぎりぎりのところでクリアして耐えた。しかし、失点シーンは相手が「目先を変えてきた」(秋葉監督)ショートコーナーで逆サイドのポスト付近を狙われ、頭で押し込まれた。DF高橋は「ボールに触ったが、もう少し角度を変えられていたら」と悔やんだ。
それでも乾がリーグ戦に復帰したのは好材料。「ミスも多く、状態はまだまだ。自分が入って負けて責任を感じる」と反省するが、複数の相手に囲まれながらのキープや柔らかいタッチのドリブルでチャンスをつくった。
他チームの結果に関係なく首位に立ったまま次節を迎えられるのは7連勝の“貯金”があるから。気持ちを切り替え、また一から勝利の山を積み上げる。
(運動部・小沢佑太郎)