⚽清水エスパルス ゴール遠く、甲府と引き分け J2第36節
明治安田J2リーグは24日、各地で第36節の残り5試合が行われ、2位の清水が甲府と0-0で引き分け、勝ち点64とした。
②アイスタ(甲府1勝1分け)▽観衆15026人
清 水 17勝13分け6敗(64) 0(0―0 0―0)0 甲 府 15勝8分け13敗(53)
【評】清水はゴールが遠く、甲府と引き分けた。
コンパクトな守備陣形を敷く相手に、序盤から手を焼いた。ボール奪取からカウンター攻撃を受け、後手に回る展開。遠めからのシュートでもゴールを脅かされたが、GK権田が防いだ。
布陣を変えるなどの手を打った後半は押し込む時間が増えたものの、決定機は思うようにつくり出せず。途中投入された北爪や中山の終盤のシュートも枠を外れた。
首位追走 停滞 14戦無敗も消化不良 リーグ戦の連続無敗を14に伸ばしてクラブ新記録に達したにもかかわらず、連勝が止まるドロー決着に消化不良のムードが漂った。ピッチに膝をつき、視線を落とす清水イレブン。「勝ち点1はかなり痛い」。MF原がチームの思いを代弁する。
3試合連続無失点中と安定する守備はこの試合も健在。甲府に鋭いカウンターを繰り出されても、最終ラインが最後の局面で自由を与えない。後半20分は原、同35分にはDF高橋が体を投げ出し、ピンチを食い止めた。
一方で、攻め手は迫力を欠いた。相手の組織的な守りに突破口を見いだせず、「(相手の守備網の)背後を前半からもう少し取りたかった」と秋葉監督。久々のデーゲームで疲れの見えたMF乾らを下げ、途中出場の選手たちが終盤に圧力を強めたが、こじ開けられなかった。
前節で今季初めてJ1自動昇格圏の2位に浮上。指揮官は「維持ではなく(首位の)町田に追いつき、追い越す」と選手の目線を上げてきたが、今節で勝ち点3を積んだ町田にさらに差をつけられる形となった。
ただ、これで前半戦に黒星を喫した6チームとの対戦は終了。2巡目では結果を白星や引き分けに変え、進歩は見せている。2位を守り、残り6試合。主将のDF鈴木は「全てが決まる。昇格に向けて死ぬ気でやりたい」と顔を上げた。
(市川淳一朗)