⚽清水エスパルス 痛恨ラストプレー、首位町田に屈す サッカーJ2第17節
明治安田J2リーグは21日、各地で第17節の試合が行われ、清水は町田に1-2で敗れた。
①Gスタ▽観衆10444人
町 田 12勝3分け2敗(39) 2(1―1 1―0)1 清 水 6勝7分け4敗(25)
▽得点者【町】平河(4)張敏圭(1)【清】中山(5)
【評】清水は試合終了間際に勝ち越し点を許し、町田に屈した。
球を支配して試合を運んだが、相手の寄せの早さに苦しんだ。ロングボール主体の攻撃にも手を焼き、前半31分には最終ラインの背後を突かれて先制を許した。
前半42分に中山が仕留めて同点で折り返したが、後半は4分の乾のヘディングシュート以降は決定機をつくれず。終盤は猛攻を浴び、追加時間にゴール前から蹴り込まれた。
終盤布陣変更も空転
首位町田の撃破をもくろんで敵地に乗り込んだ清水を待っていたのは、最も恐れていた結末だった。ラストプレーで失点し、痛恨の黒星。首位追撃への好機だった大一番で勝ち点をつかめず、背中はさらに遠のいた。
せめぎ合いが続いた後半。流れが町田に傾き始めたのは終盤だ。後半41分、後半追加時間1分とポスト直撃のシュートを相次いで浴びた。自陣で何とか持ちこたえていたが、追加時間6分についに決壊した。
後半36分に2選手の投入とともに、中盤をダイヤモンド型にする4-4-2に布陣変更した。前線を厚くして勝ちにいく秋葉監督の選択だったが、押し込まれる展開となり狙いは空転。指揮官は「(敗戦は)采配の問題」と自らを責めた。
先制するとめっぽう強い町田に対し、追い付いたところまでは良かった。ただ、球を保持しながら連係ミスが目立ち、攻撃面にも課題を残した。先制点をアシストしたMF乾は「(さらに)得点を取れなかったところは力不足」と肩を落とす。
前半戦のヤマ場と見据えていた敵地の2連戦で連敗を喫し、J1自動昇格圏の2位との勝ち点差も7に広がった。「詰めの甘さがある。ここで変わらないといけない」とMF白崎。監督交代で一度は息を吹き返したオレンジ軍団が、再び正念場を迎えた。