⚽清水エスパルス 秋田に手痛い一敗 J2リーグ第21節
明治安田J2リーグは28日、第21節の2試合が行われ、清水は秋田に0-1で敗れた。
①アイスタ▽観衆6231人
秋田 8勝6分け8敗(30)1(0―0 1―0)0 清水 8勝8分け6敗(32)
▽得点者【秋】斎藤(1)
【評】清水は最後までゴールが遠く、秋田に逃げ切られた。
人数をかけて守る秋田を前に、攻撃の形をつくり出せず。相手が強みとするセットプレーでゴールを脅かされた。後半4分にはスローインの流れから抜け出され、先制点を献上した。
追う展開となって攻勢を強め、チアゴサンタナらが次々にシュートを放ったが、ゴールを割れず。終了間際には北爪のミドルシュートが無情にもクロスバーをたたいた。 先発、布陣 変更も不発 手痛い一敗だ。清水はリーグ戦で6試合勝ちのなかった秋田の守りを最後まで破れず、3戦ぶりの黒星。本拠地での連勝も4で止まり、重苦しいムードが試合後のスタジアムを包んだ。
前節群馬戦から中2日で、5連戦の2試合目。「総合力の見せどころ」と語る秋葉監督は前節から大胆に先発を9人入れ替えた。リーグ戦デビューとなる大卒新人FW斉藤を抜てき。MF竹内とMFベンジャミン・コロリもリーグ戦で今季初めて先発起用した。
勝負の後半戦に向けて「戦術の幅を広げる」(同監督)と練習していた3バックのシステムで試合に入った。ただ、布陣変更は奏功せず、自陣に守備ブロックを敷く相手を攻めあぐねた。
攻撃でリズムをつくれずにいると、悪癖がまたも顔を出した。後半4分、相手が再三繰り出してきたロングスローの流れから失点。先制点を許すのはこれで11試合目だ。難しい展開を招き、終盤の猛攻も守備を固める相手にしのぎ切られた。
今季リーグ戦6アシストのMF乾が出場停止で、司令塔を欠いた一戦。J2屈指を誇る選手層を生かしたかったが、チーム力の乏しさが浮き彫りになった。「いろんなことに目を背けずにチャレンジしていく必要がある」と竹内。J1昇格へ、厳しい後半戦の滑り出しとなった。
(市川淳一朗)