⚽清水エスパルス 秋葉体制で急上昇 総得点トップに 攻撃力、昇格の武器に
J2清水は7日のいわき戦でリーグ戦の3分の1となる14試合を消化した。開幕からクラブワースト記録の7戦未勝利と大きく出遅れたが、監督交代を経て巻き返しに転じ、7戦負けなしで7位まで上昇。総得点はリーグトップで、攻撃力がチームの明確な武器となってきた。
白星が遠かったリカルド前監督体制では得点力に悩んでいた。開幕から2戦連続のスコアレスドローに始まり、7試合でわずか4得点。ボール保持はできても連動性に乏しく、単調な攻撃が目立った。
後任を託された秋葉監督はテンポの良い攻めをもたらす距離感の改善に努め、「超攻撃的」と目指す戦い方もはっきりと打ち出した。選手個々の特徴や能力が生かされ始め、指揮を執ってからの7試合で計24ゴール。得点者は12人に及び、得点パターンの多彩さを物語っている。
前体制では出番の限られていたベテランのMF乾を攻撃の中心に据える起用もはまっている。元日本代表アタッカーは類いまれなセンスを存分に発揮。「心がけている」という攻撃の起点となるプレーに加え、3試合で先制弾を挙げる決定力でも存在感が際立つ。
7節終了時点では勝ち点5とJ1復帰に黄信号がともる状況だったが、その後の7試合で17ポイントを上積み。2位でJ1昇格をつかんだ2016年の14節時点の勝ち点19を上回った。ただ、「勝ちまくる」と息巻く指揮官を筆頭にチームに慢心はなく、さらなる浮上を期している。