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浜松・細江のマリーザ浜名湖、4月再開へ 昨春全焼のイタリア料理店「笑顔あふれる空間に」

 昨春の火災で全焼した浜松市浜名区細江町のイタリア料理店「マリーザ浜名湖」が13日、プレオープンし、貨物用コンテナ5棟を設置したコンテナハウスとして再出発した。和田正光オーナーは「長年利用してくれた方々の恩に報いたい。イタリアの社交場のような笑顔あふれる空間を作る」と意気込む。約1年ぶりとなる営業再開は4月1日の予定。

貨物用コンテナを使用した店舗=浜松市浜名区細江町
貨物用コンテナを使用した店舗=浜松市浜名区細江町
4月に営業を再開する「マリーザ浜名湖」の和田オーナー(右)とスタッフら=浜松市浜名区細江町
4月に営業を再開する「マリーザ浜名湖」の和田オーナー(右)とスタッフら=浜松市浜名区細江町
貨物用コンテナを使用した店舗=浜松市浜名区細江町
4月に営業を再開する「マリーザ浜名湖」の和田オーナー(右)とスタッフら=浜松市浜名区細江町

 同店は、石窯で焼き上げる本格ピザやパスタを中心に提供してきた。イタリアで行われる「世界ピッツァ選手権」に8度の出場を誇り、優勝経験もある。テラスはペットとの同伴が可能で、近年は県内外の愛犬家からも注目を集めていた。2023年3月に過去最高に近い売り上げを記録したが、翌月に火災に見舞われた。
 全焼した建物は取り壊しになったものの、店を終わらせたくないというスタッフの熱意や常連客からの励ましの言葉などで、和田オーナーが再建を決意するのに時間はかからなかったという。ピザ釜が被害を受けず「同じ味のピザを提供できる」(和田オーナー)ことも決断を後押しした。
 ことし5月で開店30周年を迎える同店。再オープンまでの期間に常連客とのつながりを維持し、新たな客層を獲得するため、火災の約2カ月半後には駐車場にキッチンカーを設置し、通常より安めの値段でピザの提供を続けてきた。
 新店舗の面積は約650平方メートルで、座席数は再建前と同じ80席を設けた。和田オーナーは「これからもスタッフの腕を磨いて大会に派遣し、〝世界基準〟の感覚を養っていく。本場のおいしいピザを提供し続けたい」と言葉に力を込めた。

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