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テーマ : 動物・ペット

シマガツオの幼魚捕まえた! 展示例少ない深海魚 裾野の小6中平颯星君「いつか新種を」

 裾野市立富岡第一小6年の中平颯星[はやせ]君(12)が2月中旬、珍しいシマガツオの幼魚の捕獲に成功した。清水町の商業施設サントムーン柿田川内の幼魚水族館によると、成魚ははえ縄漁などに掛かるが、展示可能な状態で捕獲される例は少なく幼魚の展示事例は確認できないという。幼魚は同館に寄贈し、展示されている。

展示されているシマガツオの幼魚=2月下旬、清水町の幼魚水族館
展示されているシマガツオの幼魚=2月下旬、清水町の幼魚水族館
真剣な表情で水面を見つめ、幼魚を探す中平颯星君=2月下旬、沼津市内
真剣な表情で水面を見つめ、幼魚を探す中平颯星君=2月下旬、沼津市内
展示されているシマガツオの幼魚=2月下旬、清水町の幼魚水族館
真剣な表情で水面を見つめ、幼魚を探す中平颯星君=2月下旬、沼津市内


 幼魚の体長は5~8ミリほど。2月18日に沼津市江浦湾沿岸で浅瀬に浮いていたところを網ですくい上げた。同館の広報担当の石垣幸二さんは「成魚は釣ってもすぐに死んでしまい、生きたシマガツオの展示はあきらめていた。まさか幼魚が捕まえられるとは思わなかった」と驚きを隠さない。
 岸壁での幼魚採集に熱中している中平君。「行くたびに見たこともない生き物が捕れてワクワクする」と目を輝かせる。小学4年生のころ、“岸壁幼魚採集家”として知られるタレントで同館館長の鈴木香里武さんの講演を聞いたのをきっかけに幼魚採集に関心を持った。深海魚の稚魚・幼魚が冬に浅瀬に現れることを知り、今冬は毎週のように早朝から漁港に通い詰めた。これまでにムネダラやスジハナビラウオ、ツボダイなど珍しい海洋生物の幼魚を多く採集している。
 深海魚や海流をテーマにした研究にも積極的に取り組む。「魚の研究者になって、いつか新種の魚を発見したい」と意気込んでいる。

 シマガツオ 太平洋などに広く分布し、水深200~400メートルに生息する深海魚。別名「エチオピア」とも呼ばれる。体色は銀黒色で、成魚は体長50センチほどになる。食用としても流通する。

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