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テーマ : 動物・ペット

ゾウの「ハマコ」天国へ 浜松市動物園の人気者 献花台設置へ

 浜松市動物園(同市西区舘山寺町)は15日、雌のアジアゾウ「ハマコ」が死んだと発表した。推定51歳。約50年間にわたり、市内の子どもたちをはじめ、多くの来園者に親しまれた。17日から、「ゾウ舎」室内観覧通路に献花台を設置する。

浜松市動物園の人気者として来園者に愛されたアジアゾウの「ハマコ」(同園提供)
浜松市動物園の人気者として来園者に愛されたアジアゾウの「ハマコ」(同園提供)

 ハマコは子どものゾウだった1972年3月ごろ、当時は浜松城公園に開設されていた動物園にやって来た。同園によると、資料が残っていないため、出生地や出生日など詳細は不明。83年の動物園移転に伴い、現在地へ引っ越した。
 遠足や写生大会で訪れる子どもたちの人気者だった。果物を好んで食べていた。現在は同園唯一のゾウとして子ども向けの教育プログラムにも登場し、幼児と写真に納まる様子がしばしば見られた。誕生を祝うイベントなども企画された。
 最近は高齢などのため、健康に配慮しながら来園者前への登場時間を調整していた。14日に体調が悪化し、立つことが難しくなったという。15日朝、死んでいるのを飼育員が確認した。死因は調査中。同園の担当者は「動物園のアイドルだった。まだ実感が湧かないが、本当に寂しい」と声を詰まらせた。
 動物園はハマコの写真などを整理して、ホームページで公開する予定という。

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