袋井にコミミズク飛来 冬の田園に体丸め、じっと
冬枯れの田に溶け込むように、わずかに動く丸くて白っぽい鳥。愛らしい黄色い目が夕日に照らされ、寝起きには少しまぶしそうに見える。12月中旬、フクロウ科のコミミズクが越冬のため、袋井市の田園に飛来した。
12日午後は冷たい風が吹きすさぶ中、体を丸め、じっと眠っているようだった。近くをカラスが通過すると、驚いたように目を開いて周囲を警戒した。
日が没み、辺りが暗闇に包まれる頃、ゆっくりと動き出す。首をぐるぐる回し、毛繕いをして、夜の狩りに備える姿が見られた。
全長40センチほど。頭頂部に「羽角」という耳のような飾り羽があることが名前の由来とされる。シベリアなどで繁殖し、日本の河原や田園に冬鳥として訪れる。県内への飛来数は少ないとみられる。