類人猿も「いたずら」 米カリフォルニア大ロサンゼルス校などのチームが発表
人に近い大型類人猿にも、仲間や年長者をたたいて逃げたり毛を引っ張ったりする「いたずら」が観察されたと、米カリフォルニア大ロサンゼルス校などのチームが英王立協会紀要に発表した。こうした行動の起源は、人と類人猿が分岐した1300万年前より昔にさかのぼるとみている。
人も生後8カ月ごろから、親に物を渡すふりをして引っ込めるなどのいたずらをする。遊びと攻撃の間に当たる行為で、相手との関係を深める機能があると考えられる。
チームは、動物園のオランウータン、チンパンジー、ボノボ、ゴリラの4種計34頭の行動を計75時間にわたって録画し解析。くつろいだ中で若い個体が仕掛ける傾向があり、相手の反応が薄いと方法を変えて繰り返すなどの特徴がみられた。