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東レ、決勝進出逃す サントリーに1―3 バレーボールVリーグ男子・ファイナルステージ

 バレーボールのVリーグは24日、東京・大田区総合体育館で男子1部のファイナルステージ準決勝を行った。レギュラーラウンド6位の東レは同2位のサントリーに1―3で敗れ決勝進出を逃した。

東レ―サントリー 第3セット、サントリー・ムセルスキー(13)のアタックをブロックする東レの(左から)小沢、高橋、パダル=大田区総合体育館(写真部・坂本豊)
東レ―サントリー 第3セット、サントリー・ムセルスキー(13)のアタックをブロックする東レの(左から)小沢、高橋、パダル=大田区総合体育館(写真部・坂本豊)

 東レはサントリーのムセルスキー・ドミトリーを中心とした高い攻撃力に押されて2セットを連続で失った。第3セットは高橋健太郎がムセルスキーの強打をブロックしてセットポイントをものにし、第4セットも富田将馬(沼津市立高中等部出)が攻守で役目を果たし、競り合いに持ち込んだが決定力の差が勝敗につながった。
 準決勝第2試合のパナソニック(レギュラーラウンド1位)とJT広島(同4位)はパナソニックが3―0で勝利し、31日の決勝はパナソニックとサントリーの顔合わせとなった。東レは30日にJT広島と3位決定戦を戦う。
 ▽男子準決勝  サントリー(リーグ2位) 3(25―20 25―21 23―25 25―23)1 東レ(リーグ6位)
 パナソニック(リーグ1位) 3―0 JT広島(リーグ4位)

ブロックで食らいつくも 高さに屈す
 東レはサントリーのエース、218センチのムセルスキーを中心とした高さのある強打、ブロックに苦しんだ。アタック決定率63・8%のサントリーに対し東レは48・7%。富田は「相手の守備が勝っていた。もう少しアグレッシブに行かなくては駄目だった」と謙虚に結果を受け止めた。
 篠田監督は相手の攻撃力を抑えようと守備力のある米山を先発させたが、途中で小沢を投入。第3セットはサーブで攻めて取り返し、第4セットは「点差が離れても、自分たちもブレーク型(サーブ権がある時に得点する)のチームだから気にしなかった」と言う富田と西本のブロックなどで食らいついた。
 ただ、どんなにサーブで攻めても、ムセルスキーは2段トスを、ブロックの上から打ってきた。リーグでのブロック決定本数1位の高橋と2位の西本という最強のミドルブロッカー陣をもってしても止まらず。高橋は「もう少し、決定的な場面で止められていたら」と悔しがった。
 4年目の富田、小沢、3年目の西本ら若手が初めてのファイナルステージで持てる力を出し切った。セッター酒井(浜松商高出)は「今の自分たちの実力ではここまで」と潔く敗戦を受け入れ、「3位決定戦にはしっかり準備して臨む」と最後まで戦い抜く。
 (運動部・結城啓子)
サントリー 力でねじ伏せ  サントリーはブロックに定評がある東レを、力でねじ伏せた。身長218センチの巨漢ムセルスキーがチーム最多の35点を挙げ、小野寺やデアルマスも得点を重ねた。63・8%もの高いスパイク決定率に、山村監督は「これ以上ない数字が出ている」とねぎらった。
 昨季は決勝で涙をのみ、3連覇を逃した。多彩な攻撃を演出したセッターの大宅は「いつも通りのプレーをできるか。それが難しいのは昨年経験できている」と1週間後の決戦を見据えた。

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