テーマ : 編集部セレクト

お待たせ!! 初物シラス 高値にも買い物客次々 富士・田子の浦漁港

 富士市の田子の浦漁港で今期のシラス漁が始まった21日、地元の鮮魚店には取れたてのシラスが並んだ。水揚げ量は振るわず高値が付いたが、春を告げる初物を求め多くの客でにぎわった。

取れたてのシラスを販売する鮮魚店=富士市中丸
取れたてのシラスを販売する鮮魚店=富士市中丸

 同市中丸の鮮魚店「新孝丸いな天」には午前8時半ごろから、シラスを買い求める客が次々と訪れた。毎年、解禁日に合わせて同店に来ているという渡辺昌宏さん(69)=同市今井=は「田子の浦しらすは歯ごたえが違う。長泉と三島の親戚に買っていく」と笑顔だった。佐藤さよ子店長(69)は「シラスが入るとお客さんに喜んでもらえる。昔みたいな大漁に期待したい」と話した。
 初日の漁獲量は前年をやや下回った。1キロの価格は、前年の約2700円を上回る約3千円で取引された。黒潮の流路の影響で今期も低調が予想される。田子の浦漁港でシラス丼が味わえる漁協食堂は、例年より遅れて4月1日に営業開始する予定。
 (富士支局・沢口翔斗)

いい茶0

編集部セレクトの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞