⚾くふうハヤテ　広島に黒星　ＮＰＢ球団との初本拠地戦飾れず

運動部　市川淳一朗

　プロ野球２軍ウエスタン・リーグに参入するくふうハヤテベンチャーズ静岡は６日、ちゅ～るスタジアム清水で行われた春季教育リーグで広島と対戦した。ＮＰＢ球団との初の本拠地戦となったが２ー５で敗れた。

くふうハヤテー広島　３回を無失点に抑えたくふうハヤテの平間＝ちゅ～るスタジアム清水

くふうハヤテー広島　五回無死１、２塁で右翼フェンス直撃の一打を放つくふうハヤテの深谷＝ちゅ～るスタジアム清水

▽春季教育リーグ
広島　　　　　２００３０００００―５
くふうハヤテ　００００１００１０―２
（広）玉村、新家、杉田、戸根、長谷部、コルニエル―高木、持丸
（く）モラ、藤本、平間、奥田健―深谷、居谷
▽二塁打　上本（広）▽暴投　モラ、奥田健（く）
▽試合時間　２時間５５分

　くふうハヤテの先発は初登板のドミニカ出身右腕モラだったが、初回から制球が安定せず、２点の先行を許した。二回途中で救援した２番手の藤本も四回に相手打線につかまりさらに３点を失った。
　くふうハヤテは無死で三塁に走者を置いたイニングが３度あったものの、得点できたのは併殺打の間に生還した五回と八回のみ。赤堀監督は「チャンスで点が入っていない。いかに１点でも（多く）とれるようにするか」と課題を口にする。
　ただ、個人では投打に収穫もあった。３番手でマウンドに上がった平間は３回を零封。２月下旬のトライアウトを経て加入した合流間もない右腕は、３日の中日戦と合わせて５回３分の１を投げて無失点。先発から抑えまであらゆる役割を務めてきた経験豊富な２９歳は「チームに足りないピースになれれば」と意気込む。
　チーム唯一の複数安打で気を吐いたのは２番に入った深谷（飛龍高出）。五回の第３打席には内角の直球を捉えて右翼フェンス直撃の一打を放った。「目が慣れてきた。打撃で欠かせない選手になれるように」と開幕スタメンへアピールした。
（運動部・市川淳一朗）

静大の佐藤が先発、安打も　広島・県勢３選手、地元で結果　くふうハヤテと対戦した広島は、県勢３選手が出場。７番二塁で先発した佐藤（静大）、代走から入った大盛（飛龍高―静岡産大出）がそれぞれ１安打ずつ放ち、３番手で登板した杉田（日大国際）も１回を３人で抑えた。
くふうハヤテー広島　先発出場で１安打を放ちアピールした広島の佐藤＝ちゅ～るスタジアム清水
　佐藤は２打席目に内寄りの直球に鋭く腰を回転させ、詰まりながらも一、二塁間を破った。「久々に庵原球場でできてよかった」と地元でのプレーを振り返った。
　球の待ち方や積極的に振ることをテーマに初のキャンプに臨んだという佐藤。「取り組みが実戦で出せるかを大切にしている。支配下というよりも、上で通用する実力を付けていきたい」と今後を見据えた。