日本の未来は小さな仕事や活動が作る!

元気!しずおか人

SBSテレビ 日曜午後1;54〜

森町のおさだ製茶の茶畑です。真ん中が社長、両側は海外事業部の社員で右側がアメリカ人のジェームスさんです抹茶はアメリカで大人気なのでジェームスさんは輸出を担当しています。下はラスベガスで開かれた世界最大のお茶の展示会に参加したところ。お客さんは「毎朝抹茶を飲んでいる」そうです。抹茶ブームが日本に逆輸入するといいなとジェームスさんたちは願っています。

「がんもなり」といいます。富士では豆腐に砂糖、ニンジン、ゴマを混ぜて揚げた甘口のがんもどきが人気でスイーツがんもと呼ばれています。金沢とうふ店ではスイーツがんも作りに追われ油揚の製造を止めました。するとお客さんから仕方がないのでスイーツがんもで稲荷寿司を作ったら美味しかったという話を聞いたそうです。これをヒントに生まれたのが「がんもなり」スイーツがんもに酢飯を詰めた稲荷寿司です。イベントでは1時間に300個が売れるヒット商品になりました。

住宅づくりに関連した職人さんが高齢化し、後継者もないことを島田市で工務店を経営していた杉村さんは心配していました。
そこで子供たちに職人のお父さんの仕事の誇らしさを伝えようと絵本の制作を始めました。
「左官屋」「塗装屋」「畳屋」の3冊を発刊、今は瓦屋さんの取材をしています。
それぞれ職人のお父さんの仕事を見つめる子供たちの視点から物語が語られます。
英語版も制作し幅広く日本の職人の心意気を伝えたいと願っています。

色合いという意味の英語tintを重ねて「Tint2(ティント ティント」というグループです。浜松学芸高校の生徒たちが浜松の地場産業の注染そめ浴衣をPRするために各地のイベントで踊っています。次世代の若者=小学生や中学生に浴衣に対するあこがれを持って欲しいというのが願いです。地元の産業を残したいと部活動として活動する志高いアイドルたちです。青森から京都まで1年で15公演23ステージをこなしたそうです

富士宮在住の海洋ジャーナリストから「面白い所があるよ」と電話を頂きました。日本建築専門学校という宮大工や木造家屋の設計者を育てている学校です。卒業生の求人は一人当たり15社と引く手あまた。大工の技術だけではなくお寺の塔や神社の橋の構造も学んでいます。卒業研究を見ていたら「川根茶の宿泊体験施設」を仮想で設計している生徒もいました。川根本町を訪ねてイメージを膨らませたそうです。ジオラマを作って発表に臨んでいました。

まぐろのツナと繋ぐ、モビリティをかけて「つなモビ」といいます。焼津港を中心に36もの停留所があり、スマホで呼んで目的地に直行できます。社会実験をしているのは森田創さん、ビジネスで訪れた人に老舗の鰹節店などを紹介しています。3月24日まで実験は続き、乗車可能です。森田さんは去年伊豆稲取でも「イナヅマシャトル」というワゴン車を走らせ名物「肉チャーハン」や「雛の吊るし飾り」の店を訪ねる33か所の停留所を作り人と街をつなぎました。

アルバイトなどで川根本町に来て働いてもらうことで「関係人口」になり町の魅力を知ってもらう。川根高校の杉山歩羽花(ふうか)さんが探求学習で出したアイデアです。川根バイト実現のため農業法人とゲストハウスオーナーが協力しました。昼は芋ほり、夜は町の人たちとBBQを楽しみました。歩羽花さんは推薦入試でこの経験をアピールして静岡大学の教育学部に合格しました。

藤枝市瀬戸谷地区で資源を循環させながら農業をしているちいとらっつ農舎の杵塚歩さん。農薬や化学肥料を使わず昔ながらの農家のスタイルを守っています。稲わらを茶畑に敷いて保湿しています。春にはふかふかの土になるそうです。パートナーと育てた大豆と米こうじから味噌を作ったりといろいろなものを少しづつ生産しています。その味と生き方に共感するファンも多く経営が成り立っているところが立派です。

子どもたちの前で富士宮やきそばを作ったのはレストラン セラヴィの啓介シェフ。静岡の食材の素晴らしさを知ってもらうための実演です。「mog mog ふるさとキッチン」という全国で展開されているイベントが静岡市でも開かれました。秀英予備校では桜えび漁師の原さんと料理研究家の本田先生が登場し桜えびのかき揚げの作り方を子どもたちに指導しました。「上手にできた」そうです。

トップ進学校は大学受験に精いっぱいで探究活動は苦手だと思っていたのですが、この3人は違いました。
「アオハルし放題」という探究学習コンテストに出場し「モノ×タイケン=!」というプレゼンで最優秀チームの一つに選ばれました。
実際に規格外野菜(モノ)を使ったピザ教室(タイケン)を子どもたち向けに開催。
将来は起業家や海外で活躍したいという夢を話してくれました。