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テーマ : 浜松市

無花粉スギ、開発協力を 静岡県森林・林業センター ネット募金実施

 静岡県森林・林業研究センターは8月18日まで、雄花の中に花粉がない無花粉スギを開発するための資金を募るクラウドファンディング(CF)を実施する。同センターではこれまでも無花粉スギを開発してきたが、病気などに備える遺伝的多様性の観点から、より多くの品種を育てる。県民らへの認知度も高める狙いで、初めてCFにも乗り出す。

無花粉スギの開発イメージ
無花粉スギの開発イメージ

 学術研究に特化したCFサイト「アカデミスト」で資金を募る。目標金額は手数料を含め77万円で、スギの苗を育てる資材▽現在同センターが保有する無花粉スギの苗を山林に植える費用▽新たな品種開発のための連絡調整―などに充てる。
 同センターによると、国民の4割が花粉症に悩まされている。無花粉スギは親の形質が規則性を持って伝わる「メンデルの遺伝法則」を応用して開発される。同センターが開発した無花粉スギ3種は、森林研究・整備機構森林総合研究所林木育種センター(茨城県日立市)から樹高、発根性などの観点で優良品種と認められた。
 県森林・林業研究センターの袴田哲司・森林資源利用科長(59)は「無花粉スギはまだ造林木の主流ではない。CFによって広く呼びかけ、多くの人に関心を持ってもらいたい」と話す。
 (浜北支局・松浦直希)

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