農家と買い物客ライブでつなぐ やさいバスとMV東海 売り場画面越しに魅力やこだわり発信
農産物輸送のやさいバス(牧之原市)とマックスバリュ(MV)東海(浜松市中央区)はこのほど、野菜の生産者と買い物客をライブ中継でつなぐ取り組みを始めた。3月下旬に開店したMV東海浜松新橋店(同区)の青果売り場に、小型のモニター付きカメラを設置し、スマートフォンを活用して生産者が商品の魅力や栽培のこだわりを直接伝えた。
4月中旬にはまるたか農園(浜名区)の鈴木崇司さん(45)が生産現場から店舗に声を届けた。同農園で栽培したミニトマトを店舗内で試食した中央区の会社員雨宮恵さん(38)の「こんなに甘いのはなぜか」との質問に「養分をたっぷり吸わせているから」と答えた。
やさいバスの山本沙也香さんは「野菜のおいしさをもっと知ってもらいたいとの思いから、テクノロジーを掛け合わせた企画をした」と話す。中継は週2回のペースで実施し、契約している生産者に参加を呼びかける。
MV東海の担当者は「お客さんの生の声は農家にとっても励みになる」とし、今後は生産者が考えた野菜料理のレシピを設置するなど、客とのコミュニケーションをさらに図っていくという。