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テーマ : 浜松市

静岡人インタビュー「この人」 第71回姫様道中で姫様を務める 名倉由香さん(浜松市浜名区)

 浜松市浜名区細江町で30日に開かれる春の風物詩の主役。2月に行われた配役選考会で、県内外から応募した15人の中から選ばれた。道中行列への参加は2回目。同町出身。23歳。

名倉由香さん
名倉由香さん

 -応募したきっかけは。
 「細江で生まれて細江で育ち、ほぼ毎年見てきた行事。腰元や奴(やっこ)として参加した経験のある両親に勧められたこともあり、いつか出たいと感じていた。昨年参加して存続が危ういという事情を知り、歴史を途切れさせたくないとの思いからことしも応募した」
 -姫様道中の思い出は。
 「小学生の頃までは家族と、中高生では友達と一緒に、行列を見たり露店を回ったりしてお祭り気分を味わった。姫様と写真を撮ってもらったことは今も覚えている。姫様は道中行列で一番輝いていて、全ての観客が注目する特別な存在。選ばれたときは驚きで声が震えた」
 -昨年、中臈(ろう)で参加した際の感想は。
 「着物を着てかつらをかぶり、メークをしてもらった。普段の生活では経験できないことだらけで楽しかった。何よりも、自分が幼い頃から憧れていた道中行列の一員になれて、細江のまちを少しでも華やかにできたことがうれしかった。ことしの役柄は姫様なので、前回より緊張している」
 -意気込みを。
 「昔は行列の人数が多く、観光バスが来るほど観客も盛り上がっていたと聞いている。現在はコロナ禍もあって規模が小さくなってしまったので、姫様道中の魅力を改めて多くの人に知ってもらい、にぎわいを取り戻したい。観客や地元の子どもたちに『来年も見たい』『私も姫様になりたい』と思ってもらえるような姫様を演じたい」
 (細江支局・大石真聖)

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