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静岡、浜松新市長対談 観光や人口減対策で連携

 静岡新聞社・静岡放送は18日、4月の統一地方選で初当選した静岡市の難波喬司市長と浜松市の中野祐介市長によるトップ対談を静岡市内で開いた。両氏は観光分野や人口減対策での連携を強化する方針で一致し、2016年以来開催されていない県・政令指定都市サミット(G3)の開催に前向きな姿勢を示した。

対談を前に握手をする難波喬司静岡市長と中野祐介浜松市長(左)=18日午後、静岡市葵区
対談を前に握手をする難波喬司静岡市長と中野祐介浜松市長(左)=18日午後、静岡市葵区

 静岡大と浜松医科大の運営法人統合・大学再編を巡る「1法人2大学」案については、中野市長が賛成する一方、難波市長は「法人の形は大学で決めた方が良い」と述べ、立場の違いが鮮明になった。医学、工学、情報の「医工情連携」を促進することが重要だとの認識は共有した。
 川勝平太知事との関係構築に関し、副知事として8年にわたり川勝県政を支えた難波市長は「連携するのは当たり前。正面から話をすれば良い。構える必要はない」と指摘。中野市長は「地方自治は総力戦。県と市町が連携して行政を進めていくことが必要」との考えを示した。G3は川勝知事も開催に意欲を示しており、実現の可能性が高まった。
 観光分野の連携については、両市にゆかりのある徳川家康をはじめとした歴史資源に着目。「歴史的に結びついているところが多い」(難波市長)、「互いに連携して世界に発信していける」(中野市長)と強調した。このほかの連携策として中野市長は移住・定住者の呼び込みを挙げ、難波市長は職員間の連携強化の必要性に言及した。
 政令市のトップ交代は静岡市で12年ぶり、浜松市では16年ぶり。両氏は市政運営や子育て・教育政策についても意見を交わした。

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