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沼津市役所の改革着々 若手職員 ICTなど5分野提言 市長「実現へ先頭に立つ」

 沼津市が進めている市役所改革が進捗(しんちょく)している。若手職員のプロジェクトチーム(PT)が職員意識や採用など五つの分野についてまとめた改革案を、市幹部に報告した。肝いり事業として後押しする頼重秀一市長は「実現へ先頭に立つ」と約束。現場レベルでの導入に向け、全職員間の浸透と理解の深化を急ぐ。

改革プロジェクトの報告会。具体化に向け職員間への浸透が急務=沼津市役所
改革プロジェクトの報告会。具体化に向け職員間への浸透が急務=沼津市役所


 1日の報告会。頼重市長のほか、吉沢勇一郎、塚本秀綱の両副市長、〓谷明正理事を前に、5月から話し合ってきた職員意識と人事評価、職員採用、広報、ICTの分野ごとに説明した。いずれも提案の柱を設け、職員の士気向上と市民サービスの改善につなげて好循環を生み出すことを狙いとした。
 隊長として仕切った政策企画課の青島大輔参事補は「若手職員が自分事と捉え、真剣に提案してきた。市長にも真剣に受け止めていただきたい」と迫った。頼重市長は市役所改革など重要案件を担う政策推進部を中心に検討を進めるとした。

 記者の目=実践の鍵は幹部職員
 沼津市役所の改革案がまとまった。今後は実践に向け検討を重ねるが、冷めた見方など職員間で温度差もある。改革への認識を全体に波及させるには、従前の手法で長年遂行してきた幹部職員が鍵だ。
 頼重秀一市長は再選を果たした昨年の市長選から、市役所改革の必要性をたびたび訴えてきた。市民との約束だけに、全庁的に取り組む必要がある。
 改革案は若手職員の危機感の表れ。「このままだと人材が枯渇し、市民サービスは低下する。沼津は住みたいまちではなくなる」。応えるのは待ったなしだ。
 (東部総局・高橋和之)

 ※〓谷明正理事の〓は石ヘンに刑

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