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JR沼津駅―沼津港間 EV自動運転実装へ2024年2月に実験 沼津市が支援センサー設置

 沼津市は来年2月、JR沼津駅と沼津港間(約2キロ)で電気自動車(EV)の自動運転の社会実装に向けた実験を行う。道路脇に自動運転を支援するセンサーを搭載した「スマートポール」を設置して、地上からも歩行者や対向車を検知、車両に伝えて交通量の多い地点での安全性向上を図る。バスの運転手不足が社会問題になる中、将来的にはバスの自動運転を目指して検証を進める。

自動運転を支援する地上のセンサーが設置される沼津港近くの交差点。休日は車両や歩行者も多い=12日午後、沼津市千本港町
自動運転を支援する地上のセンサーが設置される沼津港近くの交差点。休日は車両や歩行者も多い=12日午後、沼津市千本港町

 自動運転を支援する道路施設整備の普及に向けた国土交通省の事業に、県内で唯一採択された。事業費は全額国が負担する。2019年度から県が同区間で実施してきた自動運転実験のノウハウを引き継ぎ、地元バス事業者、名古屋大の研究者と協力する。今回は8人乗りのEVを使った関係者のみの実験とし、期間は1~2週間を予定する。
 車や歩行者が多く、事故が起きやすい右折ポイントになる沼津港近くの交差点にスマートポールを設置。市内に設ける遠隔操作室ともデータ連携する。
 沼津駅と沼津港を結ぶ区間は休日10分間隔でバスが運行され、利用者も多い。市は段階的に車両を大きくし、最終的にはバスを使った実験を目指す。一定の採算性を見込め、本格的な自動運転運行時は地元のバス事業者が担うことを想定する。
 市交通政策室の遠藤重由室長は「自動運転の進展が、運転手不足を補う一助となれば」と期待する。
 (東部総局・尾藤旭)

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