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衆院3補選 論戦本格化 自民「信頼回復 優先」 立民「裏金 解決せず」

 衆院3補欠選挙の告示翌日の17日、自民、立憲民主両党の幹部らは論戦を本格化させた。唯一の与野党対決となった島根1区が注目区。岸田文雄首相に近い自民の松山政司参院幹事長は松江市で企業を回り、票の掘り起こしを進めた。森山裕総務会長は東京都内で講演し「何としても国民の信頼を取り戻す」と表明。立民の泉健太代表は松江市での街頭演説で「裏金問題は解決していない」と批判した。

講演する自民党の森山総務会長=17日午後、東京都内(代表撮影)
講演する自民党の森山総務会長=17日午後、東京都内(代表撮影)
松江市内で街頭演説する立憲民主党の泉代表=17日午後
松江市内で街頭演説する立憲民主党の泉代表=17日午後
講演する自民党の森山総務会長=17日午後、東京都内(代表撮影)
松江市内で街頭演説する立憲民主党の泉代表=17日午後

 森山氏は政治改革に関し「どう法律で担保していくのか、野党と議論して改めるべきは改めるのが大事だ」と強調。政治資金規正法改正を巡り「会計責任者を監督する立場にある議員の過失責任を厳格化する方法もある」と提起した。
 泉氏は演説で、東京15区と長崎3区を不戦敗とした自民の対応について「黒星を付けたくないから逃げた」と反発。裏金事件に触れ「首相は処分を受けていない。選挙で示しをつけないといけない」と呼びかけた。
 島根1区で自民候補を推薦した公明党の山口那津男代表は党会合で「(自民が)信頼を取り戻すための前向きな姿勢を国民に届けられるかどうかが問われる」と主張。補選に関し、日本維新の会の藤田文武幹事長は記者会見で「政治改革を進めると訴える。総選挙の前哨戦だ」と語った。
 立民候補を支援する共産党の志位和夫議長は国会内で記者団に「三つの補選全部で勝つことが大事だ」と述べた。国民民主党の古川元久国対委員長は会見で「結果は政権への中間評価になる」と指摘した。

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