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鈴木康友前浜松市長 知事選出馬に意欲 近日中に最終決定

 川勝平太知事の任期途中での辞職に伴って行われる知事選を巡って、前浜松市長の鈴木康友氏(66)が8日、浜松市内で静岡新聞社の取材に応じ、「浜松市長を16年間務めた実績をベースに、いろいろなことができると思っている」と出馬に意欲をにじませ、近日中に出馬の可否を最終決定する意向を示した。

鈴木康友氏
鈴木康友氏

 鈴木氏は市長時代に注力した産業分野を例に挙げ、「静岡県は産業政策が相当遅れている。忸怩(じくじ)たる思いがある」と県内経済振興の必要性を強調した。川勝知事の一連の不適切発言によって、静岡県のイメージが悪化していることも危惧し、「イメージ回復は急務だ」と述べた。
 鈴木氏は浜松市経済界の一部が、首長経験が豊富で知名度があり、中央政界をはじめ幅広いパイプを持つことを評価して水面下で擁立を打診した。自民党や連合静岡など幅広い政党や団体に支援を求めるなどして与野党相乗りの候補擁立を目指したい考えという。
 鈴木氏は同市中央区出身。当時の民主党で衆院議員を2期務めた後、2007年の市長選で初当選し、23年4月末まで4期16年務めた。退任後はコンサルティング業を行い、都内と同市内を行き来している。21年の知事選にも出馬が取り沙汰されたが、行政区再編問題などを解決していないとして出馬を見送った。
 知事選を巡っては、元総務官僚で静岡県副知事も務めた大村慎一氏(60)が出馬の意向を示している。

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