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立民・渡辺周氏、静岡県知事選に不出馬表明 泉代表が慰留

 立憲民主党の渡辺周衆院議員(62)=比例東海=は13日、川勝平太知事の辞職に伴う知事選(5月9日告示、26日投開票)への不出馬を決めた。これまで出馬への「意欲はある」と前向きな姿勢を示していたが、党の泉健太代表から慰留を受けたことを理由に見送った。渡辺氏は静岡新聞社の取材に対し「知事選出馬に期待してくれた方々には申し訳ない」と述べた。

渡辺周氏
渡辺周氏

 渡辺氏によると、12日深夜に泉代表と都内で面会し「再び政権交代を実現するため、党の総意として国政にとどまってほしい」との考えを伝えられたという。都内で13日、記者団の取材に応じた泉代表も慰留したことを明らかにした。
 立民県連の源馬謙太郎代表(衆院静岡8区)は静岡市内での記者会見で「政権交代できるタイミングで党内からいなくなっては困るという声が強まっていた。渡辺氏の思いも託せる候補を(連合静岡や国民民主党県連など)4者で一致して応援できれば」と述べた。

〝身内〟の支持広がらず 
 知事選を巡り態度が注目されていた立憲民主党の渡辺周衆院議員(比例東海)が13日、不出馬を決めた。党の泉健太代表からの慰留を理由に挙げたが、〝身内〟であるはずの立民県連最大の支持母体・連合静岡や地元など足元での支持が広がらず、選挙を戦う環境が整わなかったことも含めて判断したとみられる。
 連合静岡は渡辺氏から秋波を送られていたが、支援を前向きに検討した形跡はみられない。渡辺氏の地元活動が不十分だとして、次期衆院選で渡辺氏への推薦を依然出していないなど、元々すきま風が吹いていた。
 連合幹部は当初から「支援は難しい」との考えを示していた。立民県連内でも渡辺氏を積極的に推す声は少なかった。自民関係者からも「渡辺氏は露出を狙っているだけ」と冷ややかな見方が出ていた。

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