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御前崎市長選 下村氏が初当選 投票率は微増の67・53% 市議13人も決まる

 任期満了に伴う御前崎市長選は14日、投開票が行われ、いずれも無所属新人で環境技術開発会社役員の下村勝氏(54)が元海外医療支援団体理事長の青田修二氏(53)を破り、初当選した。21人が出馬し同時に行われた市議選(定数13)も顔ぶれが決まった。⇒【記者解説】原発再稼働問題など明確なビジョンを花束を手に喜ぶ下村勝氏=14日午後8時22分、御前崎市池新田の事務所
 投票率は市長選が67・53%、市議選が67・52%。前回選を約0・8ポイント上回った。
 下村氏は現職の柳沢重夫市長から後継指名を受けた。漁協や農協など約200団体から推薦を取り付けるなど組織力を生かし、選挙戦を優位に進めた。静岡大で教授を務めた実績をアピールし、教育環境の充実を訴えるなど市全域で支持を固めた。
 市外出身で知名度に劣る青田氏は草の根の運動を展開し、大胆な観光振興策などを掲げたが、支持は広がらなかった。

御前崎市長選開票結果
 当 14, 729 下村勝 54 無新
    1, 630 青田修二 53 無新
 ▽投票総数16, 688▽有効16, 359▽無効329


御前崎市長の略歴
 下村 勝氏(しもむら・まさる)御前崎市出身。静岡大の工学部やグローバル共創科学部で教授を務め、2022年から環境技術開発会社役員。同大院修了。御前崎。

下村氏「未来に向けて責任果たす」
 御前崎市池新田の下村氏の事務所には午後8時10分ごろ、当選確実の一報が入り、待ち構えていた約60人の支援者らから歓声が上がった。下村氏は「未来に向けて、しっかりと責任を果たしていかなければならない。皆さまの意見をしっかりと聞く仕組みを市の中に作っていきたい」と決意を語った。

青田氏「一石投じられた」
 元海外医療支援団体理事長の青田修二氏(53)は午後9時40分ごろ、御前崎市池新田の事務所で敗戦の知らせを受け、「残念な結果だが、有権者に対して一石を投じられた」と述べた。敗戦の弁を述べる青田修二氏=14日午後9時40分ごろ、御前崎市池新田の事務所
 組織的支援は受けず、懸命な草の根運動を展開したが、「下村氏の陣営の結束力には及ばなかった」と振り返った。争点となった中部電力浜岡原発の再稼働問題や経済活性化については「政策を展開するために、前提となる財政を健全化しないといけない」と新市政に要望した。

市議選当選者一覧
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