【浜名湖花博】開幕初日にぎわう 「春景色」求め、静岡県内外から来場者
浜松市中央区のはままつフラワーパークで23日開幕した「浜名湖花博2024」。あいにくの雨のスタートとなったが、県内にとどまらず首都圏や中京圏などから団体客が20組以上訪れ、初日から注目の高さがうかがわれた。実行委員会浜松市部会の担当者は「まずは無事に開幕できた。ここからさらに盛り上げる」と意気込む。
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午前9時の開場前からゲート前には入場を待つ行列ができた。アルバイトの安藤一二三さん(71)=同市中央区=は「オープニングを楽しみにして来た。(花博を)地域の活性化につなげてほしい」と話し、開門と同時に足早に入場した。
横浜市の主婦吉田楓子さん(29)=浜松市出身=は20年前に小学校の遠足で訪れて以来の花博。自身の子どもも連れて家族4世代で足を運び、「珍しい花を見て興味を持ってくれたら」と笑みを浮かべた。
冷たい雨の影響もあってか、この日は大温室「クリスタルパレス」や、VR(仮想現実)ゴーグルを装着して花に囲まれる360度映像を体感する「花みどり映像館」が人気を集めた。VR初体験の富士市の加藤凛華さん(8)は「空を飛んでいるみたい。雨は残念だけど楽しかった」と満喫した。
屋外で庭園を巡り、写真を撮影している愛好家らの姿も目立った。浜松市中央区の自営業中村京子さん(76)は「普段晴れの日しか来ないので、より彩りがきれいに感じる。花の違う表情を見られて新鮮」と友人と雨中の花見を楽しんだ。
同園によると、24日以降も連日20組以上の団体客の予約を受け付けているという。市部会事務局の市緑政課花と緑のまち推進グループ中村一成グループ長は「恵みの雨を経て、これから暖かくなるにつれてさまざまな花が見頃を迎える。満開の花々がお客さんを感動させてくれることと思う」と期待を込めた。