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木下杢太郎、人柄にじむ新資料並ぶ 伊東の記念館で特別展

 伊東市湯川の市立木下杢太郎(もくたろう)記念館は、同市出身の医学者で文学や美術の分野でも活躍した木下杢太郎(本名・太田正雄、1885~1945年)にまつわる新発見の資料を集めた特別展を開いている。多忙な中で家族らに宛てた絵はがきなどが並び、人物像の一端を垣間見ることができる。5月12日まで。

新発見の資料などが並ぶ特別展=伊東市立木下杢太郎記念館
新発見の資料などが並ぶ特別展=伊東市立木下杢太郎記念館

 新資料はタイとフィリピン、旧満州(中国東北部)、札幌のそれぞれの出張先に出向いた際、当時自宅のあった仙台市の妻と子ども、おいの家族らに宛てた絵はがきと書簡の20点余り。太田家から寄贈を受けた。
 絵はがきに記された文章からは、幼い次男には分かりやすく丁寧に書くなど字体や内容に配慮した様子がうかがえる。行程や気候など身近な話題が中心で、絵はがきに写ったパイナップルには「コレハ(略)ナマデ タベル」と説明を添えている。新資料以外の関連の展示品も並ぶ。
 担当の社会教育指導員丸井重孝さんは「出張先からこまめにはがきを送っていた。家族思いの一面が見られる」と話した。4月13日午後1時から、展示に関連した講話を同館で予定する。
 (伊東支局・白柳一樹)

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