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伊豆の特産「ワサビ」文化継承へ 市が観光施設オープン 世界農業遺産の歴史など発信

 伊豆市の特産品ワサビの文化継承に向け、市が同市原保に整備した観光拠点施設「わさびの郷イズワサビジターセンター」が12日、オープンした。世界農業遺産に認定されている伊豆のワサビの歴史や生産の現場について情報発信する。市農林水産課は「市内の観光拠点だけでなく、旅館などで味わった伊豆産ワサビに興味を持った人にも訪れてほしい」とアピールする。

世界農業遺産に認定されている伊豆のワサビを紹介する「わさびの郷イズワサビジターセンター」=伊豆市原保
世界農業遺産に認定されている伊豆のワサビを紹介する「わさびの郷イズワサビジターセンター」=伊豆市原保

 ワサビの伝統的な栽培方式「畳石式」をパネルと映像で伝えるほか、「畳石式」を開発した平井熊太郎の胸像を展示。ワサビ田のドローン映像、VR(仮想現実)を活用したワサビ田ツアーなども用意した。すしや刺し身に欠かせない「ツンとした辛みが特徴」の本ワサビの健康効果についても紹介している。
 今後は、来場者向けにガイド付きのワサビ田見学とわさび漬けづくりを体験できるツアーや、生ワサビとチューブワサビの食べ比べコーナーなども計画する。
 施設は旧JA伊豆の国原保支店の空き店舗を活用して整備した。平屋建てで床面積約180平方メートル。市観光協会中伊豆支部が市から委託を受けて管理する。
 オープニングセレモニーで、JAふじ伊豆伊豆の国わさび委員会の塩谷美博委員長は「ワサビの歴史を知ってもらう大切な施設ができた。産業として発展を目指したい」と話した。
 開館は午前10時~午後4時。水曜休館。問い合わせは同施設<電0558(92)0100>へ。

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