仕事に自習に 修善寺駅前に交流拠点 ぬましんCOMPASS開設
沼津信用金庫は12日、伊豆市の伊豆箱根鉄道修善寺駅南口前にレンタルスペース機能を備えたまちづくり拠点施設「ぬましんCOMPASS(コンパス)修善寺」を開設した。仕事や会議での利用で人々の交流を促すほか、学生には自習スペースとして貸し出し、駅での待ち時間の有効活用を推進する。
ぬましんコンパスは起業家や地域住民らの活動拠点として同信金が運営していて、沼津、御殿場の2市に続き3カ所目。同信金が支店などの拠点を持たない自治体では初の開設になった。
同駅に隣接する建物の1階約120平方メートルに、カウンターテーブルやソファが使える立ち寄りスペースやミーティングルーム、スタンド式オンラインブースを設けた。Wi-Fi、コンセント、USBポートを自由に使える。学生は無料。一般は2月末まで無料で3月から有料。
同駅周辺には保護者が車で迎えに来る学生が待ち時間を過ごせる場所がなかった。同信金戦略アドバイザーでNPO法人「NPOサプライズ」(伊豆市)の飯倉清太代表は「図書館を使うイメージで子どもたちに自習スペースとして活用してほしい」と期待した。開設式で菊地豊伊豆市長は「人々の交流拠点としての役割が生まれれば」とあいさつした。同信金の鈴木俊一理事長は「関係人口の拡大や地域活性化につなげたい」と抱負を語った。