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テーマ : 静岡県内金融機関

清水銀行4期ぶり赤字へ 外貨調達コスト改善図る 3月期

 清水銀行は29日、2024年3月期の連結業績予想を修正した。昨年11月の前回予想より、経常損益を53億円減の42億円の赤字、純損益を42億円減の34億円の赤字とした。調達コスト解消を目的に、保有している外国債を一掃したため。経常収益は株式売却益などが増加したことで3億円増の298億円を見込む。同行の最終赤字は2020年3月期以来4期ぶり。
 業績予想下方修正は今期2回目。海外の金利が高止まりし、同行の保有する米国債などは外貨調達コストと受取利息が逆ざや状態となった。同行では経営を圧迫するこうした外国債を徐々に売却してきた。24年3月期は通期で630億円(うち下期で590億円)を売却した。自己資本比率は国内基準の4%を上回る8%以上を確保する見通し。
 同行は23年4月から3年間の新中期経営計画をスタートさせていて、最終年度の26年3月期の目標として掲げる25億円以上の純利益を達成できる見込みという。岩山靖宏頭取は「業績への不安要素を払拭することで、来年度以降の成長をより確実にした」とした。

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