静岡人インタビュー「この人」 スルガ銀行の「営業本部温泉部長」寺田聡さん(横浜市)
スルガ銀行公式サイトで静岡、神奈川県と伊豆諸島の温泉やグルメ、観光名所を紹介する「井伊部長の温泉グルメ探訪」。井伊湯種(いいゆだね)のペンネームで連載リポートを担当する。コロナ禍で休止していたが、今年5月、2年半ぶりに連載を再開した。普段は横浜市内の支店に勤務する。59歳。
-連載を始めたきっかけは。
「スルガ銀行の主要営業エリアには伊豆、箱根、湯河原などの温泉地がある。行内で地域活性化につながる貢献事業を考えていた時、後輩が各地の素晴らしい温泉や食べ物を多くの人に伝えたい、と発案した。温泉マニアだった自分が担当に決まり、2013年にスタートした」
-いつから温泉好きに。
「沼津市の本店人事部に勤めていた30代半ばごろ、働き盛りで仕事に打ち込む合間に思い立って近くの伊豆長岡温泉に出かけた。温泉につかると、あまりの気持ちよさに疲れが吹き飛び、すっかりはまってしまった。これまでに訪れた全国の温泉地は千カ所を超えた」
-連載のペースは。
「取材は3カ月に1回。施設や料理の魅力がしっかり伝わるようプロの写真家が同行する。1泊2日で1回に10軒ほど訪れ、毎月2本ずつリポートしている。7月28日時点で343カ所を紹介した。『県内外からお客さまが来るようになった』と言ってもらえると、うれしくなる」
-今後の抱負を。
「当初は取材をお願いすると、『なぜ銀行が』『スルガ銀行とは取引がない』などとなかなか理解してもらえなかった。最近は『ついに井伊湯種が来てくれる』と喜ばれる機会が増えてきた。紹介したい温泉はまだたくさんある。引き続き、地域活性化に貢献していきたい」
(東部総局・杉山諭)