あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : 浜松市

記者コラム「清流」 夢を持ちたい

 「いっせーのーせ」。6月、全校児童の将来の夢を乗せた紙飛行機が、一斉に大空へ放たれた。卒業生の故福長浅雄さんを慕って開く浜松市南区の飯田小の伝統行事だ。
 福長氏は大正時代に、国産初の旅客機「天竜10号」を手掛けた郷土の偉人。幼い時から空を飛ぶ夢を持ち続け、数えきれない失敗を重ねて旅客機を完成させたと伝わる。
 「夢を持て」。福長氏の偉業を思い起こすと、子どもの時、よく耳にした周囲からの助言が、いかに的を射ていたかが分かる。だが、当時はその助言が嫌いで、見つけ方も分からずに苦しんだ。
 飯田小の児童は驚くほど具体的で、立派な夢を語っていた。今からでも遅くはないだろうか。彼らの発表を、自分の夢を探す際の刺激にしたい。

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

浜松市の記事一覧

他の追っかけを読む