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使いやすさを追求 卓上型バウムクーヘンオーブン ソーキナカタ(藤枝市)【静岡ものづくり最前線】

 2009年に製造したガス式6本焼きバウムクーヘンオーブンに加え、電気式1本焼き卓上型オーブンを開発した。設計や部品加工、組み立てを自社で手がけ、子どもが体験できる使いやすさを追求した。

電気式1本焼き卓上型バウムクーヘンオーブン(右)。左はガス式6本焼きオーブン
電気式1本焼き卓上型バウムクーヘンオーブン(右)。左はガス式6本焼きオーブン

 家庭や展示会などさまざまな場所で電源コンセントがあれば、女性や子どもでも簡単に焼き上げることができる。赤外線カーボンランプヒータを採用し、炭火で焼くのと同じ焼き加減で仕上げる点を特徴とする。製品サイズは高さ61・5センチ、幅62センチ、奥行き53・7センチ、重量51キロ。顧客の要望に合わせ、新しく部品を製造するなどして迅速に対応するのも強みだ。
 バウムクーヘンオーブンの製造は、リーマン・ショックをきっかけに経営の多角化に乗り出したことから始まった。自動車関連設備機器など従来の事業形態では経営が安定しないと判断。国内需要があると見込んだバウムクーヘンオーブンに目を付けた。
 卓上型オーブンは、ガス式オーブンを使用する顧客から子どもの体験用に製造してほしいと依頼があり、新たに開発した。同社の水谷真二常務取締役(38)は「社内のノウハウの継承を徹底し、顧客の要望に応えられる力を付けたい」と思いを込める。

 企業情報 1948年創業。従業員38人。藤枝市横内800の33。

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