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空港地上業務 資格を統一へ 26年度から

 全日本空輸と日本航空が「グランドハンドリング」と呼ばれる空港の地上業務に必要な社内資格の統一を検討していることが4日、分かった。2社で異なる資格の内容を2026年度から共通化し、人手不足に対応する。他社の参加も募る。
 航空機に荷物を積み降ろす「ベルトローダー」や貨物コンテナをけん引する「トーイングトラクター」の運転、航空機の誘導といった空港の駐機エリアの業務で必要な資格の多くを統一する見通しだ。
 共通化した資格は航空系専門学校の教育課程にも導入する。在学中に資格が取れるため、入社後に訓練を受ける時間が省け、若手を即戦力として現場に投入できる。
 これに先立ち全日空と日航は4月から全国10空港で七つの資格の相互承認を始めた。どちらかの資格を持っていれば、短時間の座学で別の社の資格も取れる。2社は機器の利用や調達でも協力を深めるという。
 空港の地上業務を巡っては、新型コロナウイルス禍での航空需要減少で離職が進み、足元の需要回復に人手が追いついていない。現在の2倍以上に当たる6千万人の訪日外国人を30年に誘致するとの政府目標もあり、人手不足への対応が課題になっている。

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