テーマ : 伊豆の国市

記者コラム「清流」 地元記者の醍醐味

 「半世紀ぶりに命の恩人と再会する。取材してほしい」。異動前の今夏、勤務していた支局に電話がかかってきた。26年前、モンゴルのバイクレースに参加中、遭難したところを現地民に助けられたという男性(68)からだった。
 男性は帰国して恩人を探し始めるが、名前すら分からず。半ば諦めていたが、昨年伊豆の国市で開かれたモンゴルの文化交流イベントがきっかけで恩人の所在が判明。男性は今年8月に現地で再会を果たした。旧交を温め「大変感激した」と熱っぽく語ってくれた。
 取材中、男性になぜ支局に連絡をくれたのかと尋ねた。26年前、バイクレースへの出場を当時の支局記者に取材されたことを覚えていたという。先輩記者の取材が縁で今回の再会も取材できた。地元紙記者の醍醐味(だいごみ)と感じた。
(浜松総局・仲瀬駿介)

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