テーマ : 伊豆の国市

長岡中生「鵺踊り」練習に熱 伊豆の国 28日にまつり 「心揺さぶる演技を」

 伊豆長岡温泉の新年の厄払い行事「鵺(ぬえ)ばらい祭」の一番の見せ場「鵺踊り」に向けて、出演する地元の伊豆の国市立長岡中1、2年生18人が稽古に励んでいる。今年は28日、初めて古奈もみじ公園(同市古奈)を会場として披露する。生徒たちは気持ちを新たに「息を合わせて心を揺さぶる演技をしたい」と意気込む。

鵺踊りの練習に励む中学生=伊豆の国市内
鵺踊りの練習に励む中学生=伊豆の国市内


 鵺踊りは、同市古奈地区の生まれとされるあやめ御前の夫・源頼政とその家来が、宮中に現れて天皇を悩ませた鵺を退治した言い伝えに基づく伝統芸能。鵺は伝説の妖怪で頭が猿、胴体が虎、尾が蛇の形をしている。同公園にあやめ御前の慰霊塔があることなどから59回目を迎える今年、会場を新たにした。
 生徒たちは頼政らが鵺を退治する様子を演じる。勇壮さを表現するため、出演経験者から所作や刀などの道具の扱い方を教わっている。頼政役の2年生菊池大志さんは、頼政役の立ち居振る舞いが格好良かったので立候補したといい「大人だけでなく子どもたちも感動させる演技を」と決意する。2人組で大鵺を演じる2年生萩原未來さんは「息を合わせて頑張りたい」と話した。
 鵺踊りは28日午前11時半ごろから披露される。
 (大仁支局・小西龍也)

 ■27日に弓道大会鵺ばらい祭実行委員会、伊豆の国市観光協会は同祭前日の27日午前11時から、同市天野の狩野川リバーサイドパークで弓道大会を開く。頼政が弓の名手だったことにちなみ初めて企画した。県内外から100人以上が参加する見込み。翌28日の同祭会場(古奈もみじ公園)では弓矢の実演や芸者による踊りの披露、飲食物販売も行う。問い合わせは同協会<電055(948)0304>へ。

いい茶0

伊豆の国市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞