「鉄板焼き甲子園」Ｖメニュー　商品化へ試食会　伊豆中央高チーム考案

大仁支局　小西龍也

　静岡県内外の高校生が鉄板焼きのレシピを競う「鉄板焼き甲子園」（静鉄ストア主催）で優勝を果たした伊豆の国市の伊豆中央高チーム「伊豆っ子０４」がこのほど、考案したメニュー「うみゃ～海の幸たくさんガレット風お好み焼き―静岡の抹茶入り」を商品として発売するため、試食会に臨んだ。生徒らは同社バイヤーらが商品用にアレンジしたお好み焼きを食べ、出席者と意見交換した。
商品用にアレンジしたお好み焼きを試食する伊豆中央高の「伊豆っ子０４」のメンバー＝伊豆の国市の同高
　同メニューは、抹茶やサクラエビ入りの生地でイカやサケを包み、ナンプラーやハリッサで味を調えた。具材にピーマンやパプリカを使うなど色彩も工夫した。同社での調理のため、味が近い材料を用いるなど、いくつかオリジナルメニューから変更している。生徒は「同じような味付けでもちもち感も似ている」「具材の風味がちょうどいい」などと感想を共有した。
伊豆中央高チーム「伊豆っ子０４」が考案し、商品用にアレンジした「うみゃ～海の幸たくさんガレット風お好み焼き－静岡の抹茶入り」
　修正点として、「かんきつの風味が強い方がいい」「抹茶の量を増やすことはできるか」といった意見も伝えた。同社インストア課の小山倫生デリカ担当バイヤーは「ニューサマーオレンジの代わりに使っているレモン果汁の量を増やしてみる」などと応じ、考案のメニューに近い味付けを再現できるよう努めるとした。
　３年の塩谷今菜さんは「『食べた人が笑顔になる』がコンセプトなので、おいしい商品にしたい」と意気込んだ。
　商品化された同メニューは、県内約３０店舗のしずてつストア（一部店舗を除く）で１１月上旬に発売予定。価格未定。
　（大仁支局・小西龍也）