テーマ : サクラエビ異変

サクラエビ春漁初日豊漁 田子の浦沖など35トン 湾奥操業再開へ

 国内で唯一専門の漁が行われる駿河湾のサクラエビ春漁が4日夜、解禁から2日遅れで始まった。初日は約35トン(昨年春は約0・9トン)の水揚げがあり、不漁続きの近年ではまれな豊漁となった。資源保護のため操業規制を敷いてきた県桜えび漁業組合は、2018年春漁以来5年ぶりに主漁場の湾奥での本格操業を再開する。

今年の春漁初日に水揚げされる駿河湾産サクラエビ=静岡市清水区の由比漁港
今年の春漁初日に水揚げされる駿河湾産サクラエビ=静岡市清水区の由比漁港
今年の春漁初日に水揚げされる駿河湾産サクラエビ=静岡市清水区の由比漁港
今年の春漁初日に水揚げされる駿河湾産サクラエビ=静岡市清水区の由比漁港
今年の春漁初日に水揚げされる駿河湾産サクラエビ=静岡市清水区の由比漁港
今年の春漁初日に水揚げされる駿河湾産サクラエビ=静岡市清水区の由比漁港

 組合の漁船118隻が、駿河湾全域で群れの反応を探った。漁に出た漁師は「田子の浦沖で大漁となった」と手応えを語った。5日早朝に由比漁港(静岡市清水区)と大井川港(焼津市)で初競りがある。
 18年春漁で当時戦後最低の約300トンの水揚げを記録。漁師らは同年秋漁以降自主的な操業規制を継続。主産卵場の湾奥での操業がメインとなる春漁では蒲原から富士川沖で19~20年には禁漁、21~22年は「保護区」とし試験操業のみを認めてきた。今年は投網前の試験網採取で「頭黒(あたまぐろ)」と呼ばれる親エビが6分の1を超えた場合にのみ操業を控える。
 春漁の漁期は6月9日まで続く。

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