テーマ : サクラエビ異変

サクラエビ春漁、14日まで休漁 静岡県漁業組合「海の状況、適さず」

 静岡県桜えび漁業組合(実石正則組合長)は8日、駿河湾産サクラエビの春漁について「海水温や月齢などの条件が悪く不漁が続いている」として、14日まで休漁すると発表した。

サクラエビのケースが一列分のみ並ぶ競り会場=8日午前5時半ごろ、静岡市清水区の由比漁港
サクラエビのケースが一列分のみ並ぶ競り会場=8日午前5時半ごろ、静岡市清水区の由比漁港

 今期3回目となる7日夜の出漁では、湾南部の「ウタレ」と呼ばれる海域のみに操業が限られ、約0・6トンの水揚げ(初日は約2・2トン)にとどまった。実石組合長は「エビが海面近くまで上がってこなかった。邪魔となるイワシの群れも多く、海の状況が漁に適していない」と話した。
 8日早朝には由比漁港(静岡市清水区)と大井川港(焼津市)で競りが行われた。水揚げのうち、約0・4トンを扱った由比漁港では、加工業者らが横1列分のみ並んだケースを囲み、品質を確認していた。1ケース(15キロ)当たりの両市場平均取引値は約8万9千円で、“ご祝儀相場”とされた初日(3月31日)を約7500円上回った。
 (「サクラエビ異変」取材班)

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