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河川環境の改善求める 富士市議会環境経済委が請願採択

 水力発電による水量減少や支流の不法投棄により富士川の河川環境が悪化している問題で、富士市議会環境経済委員会は22日午前に市民から提出された、国や県に改善を求める請願について採択した。今後は29日の本会議で審議する。議会が可決すれば、すでに同種の請願を可決している富士宮市議会に続き流域で2件目となる。
 採択では委員8人のうち、委員長を除く5人が賛成、2人が反対に回った。
 委員からは賛成の立場から「国や県の調査では生態系調査や流出したことが分かっている魚毒性の高い物質の拡散実態調査が項目にない」などの声が出た。「風評被害を呼ぶのでは」「行政の調査では問題なしと出ている」との意見もあったが、「『生物の数が少なくなっている』という市民の実体験への説明にはなっていない」などの反論があった。
 請願者の男性2人は、富士川河口などで魚類や生物が激減している実態を指摘した。
 請願者は▽日本軽金属の自家発電用水力発電所の取水量を減らし川に水を戻すこと▽高分子凝集剤入り汚泥の大量不法投棄事件による生態系への影響を調査すること▽不法投棄した業者に汚泥を除去するよう求めること―などを訴えた。
 (「サクラエビ異変」取材班)

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